卵黄と卵油、にんにく卵黄油の効果効能について
カテゴリー:はじめての基礎知識
卵黄油(卵油)って、卵黄とは違うの?
卵黄油(卵油)とは、卵の黄身を長く炒ることで少量だけ抽出できる貴重な油のこと。真っ黒で粘り気があるのが特徴で、長い間じっくりと炒って作るため、卵黄油には卵黄の有効成分がぎゅっと凝縮。卵黄油というのはつまり「卵黄の栄養分が詰まった卵黄エキス」なんです。
この卵黄油の歴史は古く、民間療法の薬として全国各地に伝わったといわれています。
どれぐらい古いかというと、なんと奈良時代の文献にも載っているほど。
卵黄油は長い歴史の中でずっと重宝されてきたんですね。
卵黄油には、私たちの健康的な生活に欠かせない栄養素がたっぷり詰まっています。
特に多く含まれているのが、さまざまな効果・効能が期待できるリノール酸やレシチン、
オレイン酸など。それでは、各栄養素がどのような働きをするのか、みていきましょう。
卵黄油に含まれる、リノール酸の効果効能
卵黄油に含まれる栄養素の中で、大切なものの一つが「リノール酸」です。リノール酸による効果・効能は、血液中のコレステロール値や、血圧低下などが知られています。
そのため、私たちの健康に必要不可欠な脂肪酸ですが、あいにく人間の体内では作り出すことができません。ですから、卵黄油など食品から摂取することが大切になります。
卵黄油に含まれる、レシチンの効果効能
もう一つ重要なのが「レシチン」です。レシチンはリン脂質と呼ばれる脂質の一種。人体を構成する約60兆個のすべての細胞の中にあり、さまざまな重要な役割を果たしています。
水分と油を結びつける「乳化作用」があるのが大きな特徴。この作用によって、血管の中に溜まった余分なコレステロールをこそげ取ってくれるため、卵黄油を摂ることで動脈硬化の予防・改善に効果があるといわれています。
また、脂質の代謝を促進して
肥満を防止する効果・効能も期待できるほか、
神経伝達物質のアセチルコリンを生成することから、
老化による記憶力の減退やアルツハイマー病の予防、
学習能力の向上などにも、
効果が期待できるのではないかといわれています。
なおレシチンは、卵黄油のほかにも大豆やピーナッツなどにも含まれていますが、含有量で比べるなら、卵黄がもっとも多くのレシチンを含有。ですから、レシチンを効率的に摂取するには、さらにその栄養分が凝縮している卵黄油を摂るのがいいでしょう。
卵黄油に含まれる、オレイン酸の効果効能
オレイン酸は、悪玉コレステロールを減らしてくれる、ありがたい存在です。しかも、減らすのは「悪玉」だけ。「善玉」はそのまま残してくれるので、動脈硬化や心疾患など生活習慣病を予防する効果が期待できます。
さらに小腸で吸収されにくい性質(難消化性)をもつため、小腸に刺激を与えて活性化。便秘を解消する効果があるともいわれています。
卵黄油を手軽に摂れるのが、にんにく卵黄油
現代人は忙しく、何かとインスタント食品や加工食品に頼りがち。
しかもストレスも多いですから、体のトラブルが多いですよね。
卵黄油にはリノール酸やレシチン、
オレイン酸が豊富に含まれているため、
卵黄油を摂ることで血管がきれいに保たれ、
体のトラブルを未然に防いでくれる効果が期待できます。
ぜひ積極的に摂っていただきたい健康食品の一つです。
この卵黄油、実はフライパンと卵黄さえあれば、ご家庭でも簡単に作ることができます。
ただし、細心の注意を払いながら、1~2時間もの間ずっと卵黄を炒り続ける必要があり、
かなりの手間。しかも、それだけ手間ひまがかかる割に、できあがるエキスはほんの少し。
さらに、独特のニオイや煙も出てくるため、現代の家庭で作るにはなかなか難しいんです。
そういう意味においても、卵黄の栄養素が凝縮された卵黄油を手軽に摂るには、
にんにく卵黄油のようなサプリメントを賢く活用するのがよさそうですね。